ウインターカップ2021 第74回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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REPORT 現地レポート

無尽蔵のスタミナと大きなハートを持つ小林のキャプテン・永田姫舞

2021年12月24日

 積極的にドライブからのシュートを試みたかと思えば、ゾーンディフェンスではトップの位置で右へ左へと素早く動く。極めつけはリバウンドで、シュートが放たれたと思えば、常にボールに飛びついていく…。

 156㎝とひと際小さい小林の#4永田姫舞は、高さのハンディを補うスタミナと、強気のプレーが持ち味。「SoftBank ウインターカップ2021 令和 3 年度 第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会」(以下、ウインターカップ) の 2 回戦、インターハイでベスト 8 の柴田学園との試合では、18得点13リバウンドとダブルダブルをマークし、チームを勝利へと導いた。

 圧巻は何と言ってもリバウンドだろう。指揮を執る橘裕コーチは、「一番小さいんですけど、リバウンダーなんですよ」と目を細める。永田本人も「ルーズボールやリバウンドは小さくてもやれること。必ずチームのためになるし、今日の試合はたくさんリバウンドが取れて、取った後に仲間がシュートを決めてくれたので流れが来たと思います」と言う。常日頃からリバウンドへの意識は高いが、もちろんそれだけではない。「ボールの軌道を見ながら、一番高いところで取れるタイミングで取りにいっています」と、コツも教えてくれた。


 
 これで 3 回戦へとコマを進めることとなった宮崎県代表の小林は、県立高校で13年連続38回目の出場を誇る。そのチームの指揮を今年から執ることとなったのが橘コーチだ。

「最初に生徒たち伝えたのは『主体変容』という言葉。自分自身が変わることで周りを変えるという意味です。私がやりたいバスケットを伝えるということより、まずは選手たちの色んな考えや意見を聞き、そのうえで共有することを増やしてきました」と橘コーチは、これまでの取り組みを振り返る。

 そのうえで、「3 年生が私の話をよく聞いてくれました。いろいろと変えた部分もあったのですが、変えたことに対して『どうなのか?』ということよりも、変えたことの『結果』を追求してくれる 3 年生 6 人だったので、それがあって今のチームが完成したような気がします」とも語った。

 中でも「言葉の力を使って人の意見を聞きながら、自分の考えを伝えている」(橘コーチ) というのがキャプテンの永田で、「とにかく人間性が抜群」と指揮官は太鼓判を押す。そして、先に挙げたようにリバウンドに関しても「それも人間性。リバウンドは行かなければ取れない。それをきつい時にやってくれるのが永田です」と言う。

その永田は、1 年生の頃から名門・小林のキャプテンになりたいと思っていたというハートの持ち主。「このチームは宮崎県では強いけれど、全国に行ったらまだ勝てていないところがあるので、小さくてもやれることを一番小さい私が行動や言葉で示していこうと心掛けています」と力強く語る。

「プレッシャーにも負けずトップを走り続けている姿がとてもすごいです。私もそういったプレーや言葉で引っ張ることができるようになりたいです」という理由から、憧れの選手は NBA で活躍するレブロン・ジェームズ (ロサンゼルス・レイカーズ)。明日の 3 回戦は、レブロン・ジェームズ同様に、永田がコートの上で大きな存在感を放つことだろう。

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