ウインターカップ2021 第74回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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京都府

2021年12月15日

京都府の男子は6月に開催された近畿ブロック大会で洛南が優勝し、ウインターカップ出場枠2枠を争う予選となった。インターハイ予選1位の洛南は、キャプテンの岩屋頼を中心とした伝統の堅守速攻で、決勝リーグの優勝決定戦となった相手である東山の展開の速い攻撃を封じ込め、2年連続優勝を果たした。星川開聖は2年生ながら成長を感じさせる活躍で優勝に大きく貢献した。

写真提供:BasketPark / 京都府バスケットボール協会

今年の洛南は大柄な選手が多いながらも機動力のあるチームに仕上がっている。ポイントガードの岩屋頼のゲームメイクが光り、大西一輝、星川開聖、得点力が上位進出のカギを握っていると思われる。また、杉信イフェアニのズバ抜けた身体能力から繰り出される速攻にも注目だ。
𠮷田裕司コーチのもとで河合祥樹アシスタントコーチが指揮を執り、堅守速攻で上位進出を目指す。指揮を執って初年度となるが、戦術面の指導力が高く、2年生か3年生まで考えてプレーすることが身についており、2年連続でウィンターカップの舞台は選手一人ひとりの成長をより促すだろう。

写真提供:BasketPark / 京都府バスケットボール協会

2位の東山はインターハイ予選で洛南に惜敗し、全国大会出場を逃している。夏のリベンジを誓った大会となったが、優勝決定戦で洛南に大敗を喫した。堀陽稀、西部秀馬を擁し、1年生の佐藤友の活躍にも期待が高まり府内屈指の戦力だったが、1位の洛南の徹底したディフェンスの前にリズムを崩し、第3クオーターで引き離された。この悔しさをバネに本大会で暴れてくれるだろう。
東山は超攻撃型の布陣で昨年度の結果を超えるべく大会に向けて準備をしている。ポイントガードもこなす堀陽稀を中心として、オールラウンダーで3ポイントシュートの確率が高い西部秀馬、スピードあふれる清水拳に加え、インターハイ予選ではケガのため出場できなかった 1 年生佐藤拳の活躍にも注目したい。伝統のピックアンドロールから繰り出される変幻自在のオフェンスモーションに注目だ。
大澤徹也コーチは、昨年のウインターカップ決勝で仙台大学附属明成(宮城)に 2 点差で敗れ、日本一を逃した悔しさを胸にチーム作りを進めてきた。経験豊富な選手とフレッシュな下級生を絡ませながら、虎視眈々と上位進出を目指している。

写真提供:BasketPark / 京都府バスケットボール協会

3位の決定戦を制した鳥羽は4年連続3位となった。全国的にもレベルの高い京都府の実力校であることを証明した。今年のチームは強豪校に割って入る力を持ち合わせ、ポテンシャルの高さを感じるチームであった。キャプテンの半田西之介を中心とし、吹田陸斗、杉村真瞳の活躍も目を見張るものがあったが、2強の前に惜しくも敗れ本戦出場とはならなかった。

4位となった京都両洋も下級生の活躍で3年連続4位という結果を残した。シュート力の高い選手がそろい、新チームに勢いをつける粘り強い戦いを展開した。今後の活躍に期待したい。 

女子は6月に開催された近畿ブロック大会で京都精華学園が優勝し、ウインターカップの出場枠2枠を争う予選となった。インターハイ予選1位の京都精華学園は、キャプテンの瀬川心暖を中心としながらイゾジェ ウチェやディマロ ジェシカといった留学生を擁し、ウインターカップ予選では全ての試合を100点ゲームで勝利し、圧倒的な力で優勝した。
京都精華学園は、1年生ポイントガードの堀内桜花を除いたスタートメンバーが全員170センチを超える大型チームであり、絶対的なリバウンドとスピード感あふれるアグレッシブなプレイを量産するチーム。留学生のみならずインターハイ準決勝の桜花学園(愛知)戦で1年生ながら22点をとった八木悠香、ここぞというときにチームを救う瀬川心暖、植村文音の得点力にも期待がかかる。司令塔の堀内桜花のゲームメイクや会場を魅了するパスも注目だ。
山本綱義アシスタントコーチは、教え子でもある中川瀬名コーチと共に指揮を執り、インターハイでの雪辱を果たすため日々練習を積み重ねてきた。コーチの信念を貫き通す選手たちと共に悲願の日本一を目指す。

写真提供:BasketPark / 京都府バスケットボール協会

2位の京都両洋はインターハイ予選を出場辞退しており、その悔しさ、無念さを胸に、強い思いで挑んだ今大会で、創部初となるウインターカップ出場の切符をつかむことができた。3年生の高取美来、木谷汐音を擁し小柄なチームながら気迫のディフェンスと得点力で3位以下を寄せ付けなかった。

写真提供:BasketPark / 京都府バスケットボール協会

3位の鳥羽はインターハイ予選で準優勝したチーム。西山美海が初戦でケガをしてしまうというアクシデントに見舞われたが、決勝リーグ初戦で福知山成美に1点差で勝利し、3位を手に入れた。津崎美野理を中心とし、金丸夕凜、造作双葉が小さいながら活躍したが、惜しくも敗れ本戦出場とはならなかった。

4位となった福知山成美も留学生を擁するチームである。3年生のエマニュエ ルチブゾー ラブリンを中心に2年連続ベスト4という結果を残した。下級生主体のチームなので、新チームの活躍にも期待したい。

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