ウインターカップ2021 第74回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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富山県

2021年12月13日

富山県では新型コロナウイルスの感染拡大の影響により部活動に様々な制限があったものの、昨年度は実施できなかった春季大会・インターハイ予選を今年度は行うことができ、選手が活躍できる場のあったことは大変喜ばしいことである。

4月に行われた春季大会では男子は1位高岡第一、2位桜井、3位砺波、高岡商業、女子は1位龍谷富山、2位高岡第一、3位砺波、桜井となった。
春季から1ヶ月月足らずで行われた高校総体では、男子1位高岡第一、2位砺波、3位富山商業、富山工業とベスト4の学校が変わったことと、高岡第一の安定感が際立った。
女子は1位龍谷富山、2位高岡第一、3位砺波、高岡商業となり、桜井と高岡商業の入れ替わりはあったが残りの3校は変わらず、龍谷富山の安定感が際立った大会であった。
ここに挙げられた学校以外では、男子では高岡工芸、富山中部が春季・総体とベスト8入りしており、あと1歩で4強入りというところにあった。女子のベスト8には、高岡、富山高専射水、入善、小杉、富山いずみが入っており、ベスト4入りを狙っている。

インターハイ予選からウインターカップ予選まで4ヶ月、各チーム強化を図りたいところだったが8月中旬から新型コロナウイルスの感染拡大により部活動が制限されどのチームも思った活動ができなかった。活動の制限がなくなって間もなくの10月23日から「第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会富山県予選会」が行われた。
男子決勝は2年連続の高岡第一と5年連続となる高岡商業で行われ、高岡第一が84-76で勝利し、順位は1位高岡第一(2年連続5回目のウインターカップ出場)、2位高岡商業、3位富山工業、富山商業となった。
女子決勝は龍谷富山と高岡第一の顔合わせとなり、この対戦は12年連続となった。この試合で96-67と龍谷富山が勝利し、順位は1位龍谷富山(4年ぶり28回目のウインターカップ出場)、2位高岡第一、3位砺波、高岡商業となった。
結果を見れば男女とも1位の両校が安定の強さを発揮したように見えるが、特に男子2位の高岡商業は第8シードから決勝まで勝ち上がり、その決勝では試合残り時間36秒、3点差まで高岡第一を追い詰めたものの、優勝には手が届かなかった。

今年の高岡第一は県内でも能力の高い選手が多く、特にボンゴ ンランドゥ ジロンは小学生の頃にコーチと出会い、有望な選手として時間をかけて育ててきた選手だ。自身はNBAで活躍する八村塁に憧れて、八村の出身校である奥田中学校に進学。中学時代はまだ芽が出なかったが、高校で身長が伸びオールラウンドに活躍する選手になった。高校時代は3年間、コーチが毎日4合以上のおにぎりを作り身体作りに協力、本人も努力していた。また、ジロンだけではなく、3年生は県選抜選手が多く集まっており、富山県の挑戦として全国と戦いたい。2017年から個人スキルの向上を目指して努力してきた姿を見せることができたらうれしいと思う。
また、今年は笹倉兄弟(悠暉、快斗)、高桑大和、ジロンと奥田中学出身者が多く、世界で活躍している八村に富山県の名前が届くような活躍を全国で見てもらいたい。

また同校は部活動が盛んで柔道でも東京2020オリンピックに出場した向翔一郎さんの母校でもある。環境がいいとはいえないが情熱のある指導者が多く活気のある学校である。

4年ぶり29回目の出場となる今年の龍谷富山は、積極的なディフェンスからブレイクへと繋げるチーム。キャプテンの村中のあと黒部志穂がアウトサイドの中心であり、インサイドには澤知央が構えて、中外ともにバランスよく得点することができ、決勝でも偏りなく得点した。
チームでは選手間の対話・クオリティーコントロールを常に意識して日々の練習に取り組んできたことで、安定した力を発揮できるチームに仕上がった。

また今年は同校の中山楓奈さんが東京2020オリンピックのスケートボード女子ストリートで銅メダルを獲得しており、その勢いを借りてまず1勝をあげてもらいたい。

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