ウインターカップ2021 第74回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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高知県

2021年12月2日

 6月におこなわれた四国ブロック大会において、男子は明徳義塾が、女子は高知中央が優勝したことで、高知県のウインターカップ出場枠が男女ともに2枠に増えていた。その2枠を勝ち取ったのが、男子は2年ぶり14回目の明徳義塾と6年連続7回目の高知中央、女子は5年連続5回目の高知中央と5年ぶり14回目の岡豊である。

それぞれを見てみると、今年度は明徳義塾が県内を圧倒。ウインターカップ高知県予選の男子決勝リーグでも全3試合を40点差以上で勝利をしている。高さのある留学生がいるとはいえ、主力選手2名を怪我で欠く状態での優勝は、チームとしての成熟を物語っている。一方の高知中央はインターハイ予選では4位に終わっている。そこからのステップアップは、ウインターカップ予選の高知戦、序盤のビハインドからの逆転劇からも見て取れる。

女子の高知中央は昨年度のウインターカップで3位となり、また上記のとおり、新チームとなって臨んだ四国ブロック大会でも初優勝を遂げるなど、実力と実績を積み上げてきている。ウインターカップ予選の決勝リーグでも、岡豊戦こそわずかに届かなかったが、残りの2試合は100点以上のスコアをあげている。190センチのオケケ ギフト ウチェンナが攻守においてインサイドの軸となるが、彼女に頼ることなく、アウトサイドプレーヤーたちの得点力アップがチーム力の向上につながっている。岡豊は5年連続で高知中央の後塵を拝することになったが、その間もモチベーションを落とすことなく、自分たちを磨き続けた結果が今大会出場につながったのだろう。

出場する男女各2校がややリードする形の高知県だが、決勝リーグに勝ち進んだ男子の高知、男子で唯一の公立校である高知追手前も粘り強く戦っていた。女子も高知南、市立高知商業も同様である。
高知県は、新型コロナウィルス・第5波の影響で8月下旬から2週間あまり、部活動自粛の期間があった。また県外遠征や練習試合の禁止、練習時間の制限など、さまざまな活動に支障をきたしてきた。一方で公立校は県の示す指針を一律で実施したが、私立校は独自の判断でおこなわれるところもあり、公立校と私立校の間で差が生じたところもあったという。
またウインターカップ予選は1家族2名までという制限は設けたものの、有観客で実施。感染防止マニュアルを策定し、徹底を求めたが、チームによっては温度差もあり、県高体連はそこも課題に挙げている。

長期にわたって混乱をきたす新型コロナウィルスの影響。課題は残るが、高知県から出場する4校には、そうした厳しい環境下にあっても磨き上げてきたチームスタイルを貫いてもらいたい。インターハイでは男女ともに初戦で敗れている。まずはそこを突破することで次のチャンスは広がってくる。

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