ウインターカップ2021 第74回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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神奈川県

2021年11月18日

ウインターカップへは男子が桐光学園、女子は星槎湘南が出場権を得た。桐光学園は安定した力で、県内では頭一つ抜けた実力を示してきた。神奈川県では、1月の新人戦県大会は緊急事態宣言により中止となったが、2月からは一定の活動制限がありながらも活動ができる状態だった。昨年度実施できなかった、4月の関東ブロック大会予選、5月のインターハイ予選は開催でき、新型コロナ感染症の影響で辞退をせざる得なかった数チームを除き、多くの3年生が試合をして引退することができる状況となった。

写真提供:神奈川県バスケットボール協会

桐光学園は関東ブロック予選、インターハイ予選、ウインターカップ予選とすべてで優勝を遂げている。関東ブロック大会に出場したのは桐光学園を筆頭に2位上溝南、3位アレセイア湘南、4位横浜清風、5位法政大二の5チーム。上溝南は唯一の公立校である。インターハイ予選では桐光学園、上溝南に加え、横浜清風を破った法政大二、アレセイア湘南を下した湘南工大附がベスト4入り。この4チームでの決勝リーグの結果、桐光学園が全勝優勝、そして1勝2敗で並んだ3チームの中から得失点差で法政大二がインターハイ出場を果たした。ウインターカップ予選ではインターハイ予選と同じベスト4が出そろったが、湘南工大附が法政大二にリベンジを果たし決勝に進出している。得点力のある齋藤裕を中心に勝ち進んだ湘南工大附だったが、関東大会、インターハイ、ウインターカップと後一歩のところで上位大会への出場を果たすことはできなかった。
桐光学園はガードの谷口律を起点とした機動力のあるチーム。谷口は下級生のころより主力として活躍しており、経験も豊富。昨年度のウインターカップでは出場権を得ながらも、新型コロナウイルス感染の影響で出場辞退となってしまっただけに、今大会にかける意気込みは強い。

女子では近年、常に県で上位進出するようになった鵠沼が関東ブロック予選を制し2位アレセイア湘南、3位東海大相模、4位白鵬女子、5位星槎湘南が関東ブロック大会に出場している。インターハイ予選では白鵬女子に替わって、星槎湘南がベスト4に入り、リーグ戦の結果、優勝した鵠沼、2位のアレセイア湘南が全国大会出場となった。
ウインターカップ予選になると、昨年同大会で初優勝を遂げた鵠沼が準々決勝で相模原弥栄に敗れる波乱の展開。また全国大会常連となっていたアレセイア湘南も準決勝で星槎湘南に敗れ、上位2校が入れ替わる結果となった。相模原弥栄と星槎湘南による決勝戦は76-77という一点差の好ゲームを制した星槎湘南が、創部3年目にしてうれしい全国大会初出場を決めた。星槎湘南はサイズはないもののどこからでも得点できる力を持つチーム。特にキャプテン吉岡寧は個人スキルが高く得点能力に優れている。フロアバランスや合わせのタイミングが洗練された平面バスケを展開し、ディフェンスではチェンジングを駆使してサイズの不利を補っている。決勝に勝ち進んだ県立校の相模原弥栄は選手個々が着実に力を伸ばしており、今後の躍進に期待がかかる。

インターハイでベスト16となった男子・桐光学園は更なる上位進出を、そして初出場となる女子・星槎湘南は全国初勝利を挙げられるかに期待がかかる。

 神奈川県高体連では独自のガイドラインを作成して、感染症の状況に応じて改定しながら大会を実施してきている。これまではすべて無観客での開催で、秋季大会(ウインターカップ予選)においてはスタッフ3名とベンチメンバー15名のみというより厳しい措置を講じ、試合数も1日4試合に限定し、2試合ごとにチームを入れ替え、会場で昼食を摂らないなど、感染拡大を最大限配慮しての実施となった。試合中継に関して、チームでの限定配信や新人戦からは朝日メディアラボの協力を得て、AIカメラによりオンデマンドの配信をも予定している。しかし、コロナ禍の影響によって、高校女子のカテゴリーでは、人数不足による合同チームでの大会参加が増えてきている状況という。

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