【総評】
21年ぶりのベスト8進出となった県立小林(宮崎)と3年ぶりのベスト4入りを志す帝京長岡(新潟)の準々決勝。前半、攻守ともに激突を繰り返す両者は魅せどころで着実に点を重ね、3ポイントシュートとインサイドを中心にクラッチタイムを演出。後半、リードを奪い取った帝京長岡は内外バランス良く得点を重ねて流れを掴むと、ディフェンスからリズムを作り大量リードを得る。県立小林は外角から粘り食らいつくも及ばす、得点が伸びない。そのまま最後までリードを保った帝京長岡が準決勝進出を果たした。

【第1クォーター】
県立小林#4森永がドライブで先制すると、得点がない時間帯を打破し両者ともに点の取り合いとなる。拮抗した展開を見せるが、県立小林#6田中の躍動が得点を振るい一歩リード。しかし帝京長岡も#14コネを軸に後を追い、終盤にかけディフェンスに粘りを見せ19－18、県立小林がリードを有し第1クォーター終了。

【第2クォーター】
県立小林#13手島のアシストが連続得点を生む。対する帝京長岡は#14コネが奮闘しリードを許さない。中盤、帝京長岡#4田中のスティールが連続得点へ繋ぎ逆転。県立小林は#7石川(響)、#11石川(慎)の3ポイントシュートで対抗するも37－39、ディフェンスから流れを引き寄せた帝京長岡がリードを奪い第2クォーター終了。

【第3クォーター】
帝京長岡#8箕輪のジャンプシュートで先制。その後も要所で点を決め切り、中盤で10点のリードを得る。対する県立小林は#13手島らがシュートを試みるも決まらない。終盤は帝京長岡#7島倉らの活躍で一気にリードを広げ、そのまま流れを離さず48－70と帝京長岡がリードを広げ、第3クォーター終了。

【第4クォーター】
点差を詰めたい県立小林は#7石川(響)の得点が決まるも後に続かず、依然リードを許す展開に。対する帝京長岡の勢いは止まらず、#7島倉のスティールから得点を重ねる。県立小林は#7田中のジャンプシュートで食らいつくが、#14コネのインサイドを抑えきれず点差が縮まらない。帝京長岡は最後まで攻撃の手を緩めず、68－87と19点差をつけて、準決勝へ駒を進めた。