ウインターカップ2021 第74回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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長崎県

2021年11月25日

 今年度のウインターカップ長崎県予選は9月末まで他校との練習試合ができない中、毎日地道に練習し、うまく調整をしたチームが上位に進出を果たした。また男女決勝戦は長崎県初のプロクラブとしてB3リーグに参戦している長崎ヴェルカのホームゲームの前座試合としてシーハットおおむら(大村体育文化センター)にて開催された。10月23日の女子決勝、24日の男子決勝と会場も盛り上がり、決勝戦にふさわしい雰囲気の中で熱戦が繰り広げられた。両日を含め長崎ヴェルカは連勝を続け(11月14日現在12連勝)県内のバスケ熱は盛り上がりを見せている。

 ウインターカップ予選で女子優勝を果たした鎮西学院高校はインターハイに続く2度目の全国大会への切符で、ウインターカップは初出場となる。今年の新人戦で県内初優勝を遂げたが、春季大会では3位に甘んじた。しかし、インターハイ予選では、春季大会優勝の長崎西、同2位の西海学園、同3位の長崎女子との決勝リーグで全勝し、全国大会初出場を手にした。
ウインターカップ予選決勝の相手は長崎西。序盤は接戦の展開となるものの、鎮西学院が徐々にリードを広げた。ポイントガードの原愛翔を起点としたコンビネーション、フォワード高見桃果のミドルシュート、ディフェンスではセンター城風華のリバウンドでの踏ん張りもあり前半を43-33で折り返した。長崎西は、この日27得点のエース中村真都を軸に巻き返しを図ったものの及ばず。突き放した鎮西学院が最後は30点差の快勝となった。ベスト4の残り2チームは長崎女子と純心女子。長崎女子は準決勝で長崎西に69-71と1ゴール差での敗戦。純心女子は新人戦、春季大会と準優勝を果たしていた西海学園を破ってのベスト4入りとなった。

ウインターカップへの出場権を得た男子の西海学園は、この代になってからの新人戦、春季大会、インターハイ予選と常に県内を制してきた。ウインターカップ予選では、県予選で常にその西海学園に勝ちを譲ってきた長崎西との対戦となった。西海学園は、191センチのジャンバルボ海斗と185センチの小田代天がインサイドでアドバンテージを握り、49-40と9点リードで前半を折り返す。後半に入ると、意地を見せたい長崎西が3ポイントシュートなどで10連続得点の猛攻で逆転。接戦に持ち込んだ。終盤、4点差を追う西海学園はキャプテン南川雅斗のドライブで逆転、2年生シューターの宗像竜成がこの試合3本目となる3ポイントシュートで勝負を決定づけた。92ー87で長崎西を振り切り、10年ぶり3回目の優勝を遂げた。西海学園と長崎西の戦いは新人戦では延長の激戦となったが、徐々に西海学園が長崎西を圧倒するようになっていた。
しかし、今回のウインターカップ予選では、長崎西がしっかりとチームを作り、西海学園に対抗する力を示した。ちなみに長崎西は日本代表として東京2020に出場した田中大貴(アルバルク東京)の出身校である。また、ベスト4にはインターハイ予選4位の瓊浦を制した長崎工業、同3位の佐世保工業を破った長崎東が入った。

インターハイでは、久しぶりの全国出場となった男子代表の西海学園、全国大会初出場の女子代表の鎮西学院ともに1回戦を勝ち上がった。2回戦で西海学園は仙台大明成、鎮西学院は岐阜女子といった全国強豪に当たり、涙をのんだ。西海学園も鎮西学院も組織力でディフェンスし、そこからオフェンスへとつなげていく。夏の経験を活かし、全国上位をうかがっていきたい。

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